以下は、会の初めに配る「誰でも当事者研究会 通常版」レジュメの内容です。
当会の活動は、以下のプログラムに従って進めています。
一回あたりだいたい2-3時間くらいの時間で、プログラム中の5番「語り合い」が時間の80%ほどを占めています。
自己紹介などがありますが、話すのが苦手な人の参加が多いです。
レジュメの全文は、このページの「ダウンロード」欄からご覧になれます。
1.自己紹介
・呼んで欲しい名前(本名以外、Twitterアカウント名を推奨)と本日の体調を言ってください。
・所属、年齢、学年等は、無理に言わなくて構いません。
* もし、すでに自己病名(自分の苦労に自分で名前を付けたもの。例:「他人の期待に依存症」など)
があれば、このタイミングで紹介しても良いでしょう。
2.約束ごとの確認とレジュメ説明
ファシリテーター(司会)から本日の約束事について説明します。
レジュメの2ページ目以降(ⅡからⅤまで)を参加者全員で確認します。
3.イントロクエスチョン ―「弱さ」の情報公開―
・司会が、今回のテーマに関わる簡単な質問を全員にします。
例:その回のテーマが「責任感に弱い」なら、「最近、仕事や学校を休んだ時の話」など
4.追加の素材出し(この手順は飛ばしても構いません)
・司会が、「今日話したいことがある人はいますか?」と確認します。
・話したいことを準備してきた人がいたら、ここで話をしてください。
5.掘り下げ
今まで出てきた話から、語り合いを進めます。
・他の人の話を聞き、似た経験や関連する経験があれば、自分の経験を語ります。
・もし自分と違う考え方や感じ方が出た時は、積極的に自分の場合を話してみて下さい。
・自分と相手がなぜ違うのか、何が違うのかを掘り下げてみましょう。
・「プロ生きづらいマン」がいれば、彼らの話を聞きます。
・面白いと感じた発言があれば、メモを取ってください。
6.クライマックス:研究成果報告
・今回参加いただいた「研究者」のみなさん一人一人が、今回の研究で得た成果を発表します。
1.自分についての「発見」
(*研究発表なので、事実をそのまま表現すること。反省は禁止!)
2.一番面白かった発言or知識(*ちゃんとメモっておくこと!)
+α.(もしあれば)もっと聞いてみたい話題、知りたいこと
・今回の研究会の報告文を書いてメルマガに流しますので、文章を書く担当者を決めます。
* 書いた文章は、メルマガに流す前に今回の集まりの参加者全員に確認を取ります。
①仲間と共に自分の悩みについて語り合いながら研究する、という活動の性質上、他の参加者との会話の中で、精神的に傷ついてしまう危険がどうしても伴います。
具体的には、他の参加者の発言を聞いて傷つくことや、自分が話したくなかったことを言ってしまうことがあります。司会などのスタッフが最大限に気を付けて運営しておりますが、最終的には、自分の意志で参加を決めた本人の自己責任となっております。ご了承ください。
②この集まりは、専門家が主導するものではありません。
参加者全員で一緒に作り上げるものです。なんらかの問題が起こった場合、運営だけが責任を取るわけではありません。普通の日常会話と同じ、ということです。
③この集まりで聞いたこと、話すことの情報の扱いについてご了承ください。
1.その人が話した悩みや病名を、誰のものか特定できる形で、本人の許可を取らずに外に出すことはしないようにお願いします。2.以上のルールを守った上での情報公開は、それぞれの生きた経験を活用していくという観点から、むしろ奨励しています。3.匿名でも外で話して欲しくない話題のときは、話す際に、参加者全員にそのことを言うようにしてください。
当会は、当事者研究などの手法の普及も活動目的の一つになっています。
HP上で公開している資料(当会のレジュメ)は、特に当会に断りなくダウンロード・印刷・使用していただいて構いません。
このレジュメがあれば、誰でもどこでも語り合いの会ができるようにしたいと思っています。実際に、東大外のいくつかのサークルで、このレジュメを使用して、当事者研究を行っています。
(現在はまだ、細かいニュアンスのようなところが表現しきれていないため、一度参加してもらわないと伝わらない部分もあると思います。一度当会に参加してもらい、感覚を掴んでもらっています。)
レジュメの内容を変更・編集していただいても構いませんが、その場合は、当会のレジュメを変更したものである旨を、レジュメのどこかに記載いただくようにお願いします。
レジュメ全文の
ダウンロード
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・当事者研究会アンケート
当団体で、研究会の後に毎回参加者に回答してもらっているアンケートです。